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考古学の世界からITへ。「面白い」を追求する岩瀬が今Azitで考えること

    2025.06.23

    Love from Azit 編集部

    今回のインタビューに登場するのはEM・AIスペシャリストの岩瀬。新卒で考古学者になった彼がなぜ今Azitにいて、何を思っているのか話を聞いてきました。

    PROFILE

    岩瀬 雄史

    大学で考古学を専攻し、卒業後は考古学者として遺跡調査の現場へ。約10年その道を歩んだ後、IT業界へ転身。SIerを経て、2024年10月にAzitに入社。現在はコンサルティング事業部のEMおよびAIスペシャリストとして在籍。

    考古学者からエンジニアへ、異色のキャリアの真相とは

    ─ 考古学からITへ、珍しいキャリアですよね。
    はい。大学では考古学を専攻し、卒業後にそのまま遺跡調査の仕事をしていました。10年ほど続けた頃、30歳を目前にして「このまま続けていくのか?」と悩み始めたんです。色々と考えた結果、学生時代に考古学とどちらにするか悩んでやめたプログラミングを仕事にしてみようと決めてIT業界に入りました。

    ─ 当時、エンジニア以外の業界は検討しなかったんですか?
    もちろん、そのまま遺跡調査を続けていくことも考えたりしていました。もし別の会社に行くにしても、例えば博物館で働いたりなど、シミュレーションはしてみました。けど、難しいんですよね。考古学は好きなんですけども、仕事として割り切るのがなんだか辛いな、と思って。そこで、別の業界を考えました。

    ─ IT業界は未経験だったということですよね?
    そうですね。学生時代から将来考古学で食べていけなくなった時の潰しになればと触れてはいましたが、いわゆる業務経験はなくて。最初に入った会社は小規模で、何でも屋のような雰囲気でした。SES的な業務が主でしたが、所属していた部署はSI寄りのこともやらせてもらいました。

    ─ その後、SIerに移ったんですね?
    はい。小さな案件で経験を積むうちに、もっと大きなシステムに関わりたいという思いが芽生えてきました。そこで、金融系の大規模プロジェクトを扱うSIerへ転職しました。そこでは、7年ほど働きました。

    想像できる未来は、選ばない

    ─ Azitに来たきっかけを教えてもらえますか?
    実は当時、次もSIerで探していたんです。でも、「次に何をやるか」が想像できてしまって、あまりワクワクしなかったんですよね。想像がつく同じような毎日が続くだけだったら転職する意味がないのでは、と考えて一度リセットすることにしました。

    そこで初めて自社プロダクトを持っている会社やスタートアップに目を向け始めました。その中でAzitと出会い「先が読めない感じ」に惹かれ、入社を決めました。

    ─ 先が読めない、が魅力だったんですね(笑)
    はい。当時の自分は正直、少し考え方も凝り固まってしまっていたと思うんです。新しいことも受け入れられなくなってきている気がして、もう一度柔軟な発想ができるようになりたいと思うようになっていました。

    スタートアップって、尖ってる部分もあれば、あまり整っていない部分もあって。そのいびつさが面白そうだなと。SIerだと、プロジェクトやお客様によってバラけると良くないので均一化していく文化がありますが、Azitは、型がないからこそ、自分の考え方ややり方を試せる。ここなら自分自身の幅も広げられると思いました。

    アンラーニングの苦しさと楽しさ

    ─ 前職と比べて異なる業務に対して、チャレンジングだと感じることはありますか。
    はい。とにかくプロジェクトの進め方も、仕事の進め方もこれまでとまったく違います。例えば、過去の職場では「それは良くない」と言われて避けていたようなやり方が、まかり通るというと語弊があるのですが、良い意味で型にはまってないからこそ成立する所があって。「こうしなきゃいけない」「プロジェクトはこう進めなきゃいけない」みたいな締め付けがないから、自由にできる楽しさはありますよね。

    ─ 大変なことも多いのではないでしょうか。
    プロダクト開発をしていても、数ヶ月でやることがコロコロ変わったりしますからね(笑)そんな短期間で変わるということは、今までにはなかったことです。

    でも、必要に応じて変わっていけばいいと思っていて。むしろ変えることが推奨されている文化でもありますが、プロジェクトを進めていると「このまま進むと上手くいかないな」と見えている状況もあったりするので、考え方もやり方も違いますが、そうやってどんどん変化を起こしていくことに面白みは感じています。

    ─ アンラーニングするのが1番大変だったポイントはありますか?
    大変だったのは、正直にお話すると否定から入ってしまう自分の思考パターンでした。前職では「まず仕様通りに作る」「変更には厳密な理由が必要」といった常識がありました。でも今は、まずやってみて、違ったら変える、という柔軟さが求められる。だから、考え方をアップデートし続ける必要があります。

    どうしても「なんでやり通さないの?」みたいな思考が生まれてしまうんですよね(笑)やり通すということの意味と基準が違うということも、大きな学びだと思います。

    「自分で手を動かせる楽しさ」をもう一度

    ─ Azitが今後どうなっていったらいいと思いますか?
    すごくシンプルですが「普通の会社」にはなってほしくないな、と思っています。この規模、この業界で、こういうメンバーがいるからこそ成り立っている面白さがあると思うんです。ありふれた会社になったら、面白くないなと思ってしまいます。

    ─ そのために、必要なことはなんだと思いますか?
    先ほどの話にも近いのですが、新しいことに挑戦する姿勢を持ち続けることだと思います。一度満足してしまって同じやり方をずっと続けていくと、多分そのまま進歩せず枯れていくと思うので。やり方も、考え方もその時その時の状況に合わせて柔軟に変化することが大切かな、と感じています。

    そして、年齢や役職に関係なく、意見が言える場を持つことも大切だと考えています。前職で、もともとそういった場があったのが、なくなってしまった途端、組織の風通しが悪くなった経験があるので、特に強く感じますね。

    ─ 今、どんな40代を過ごしたいですか?
    20代と30代で培ったものを活かしつつ、新しいことに挑戦していけたら、それが理想だと思います。今、久しぶりにプレイヤーとして自分の手を動かして考えながら仕事をしていますが、それがすごく楽しいんですよね。

    今AIを使ってデモを作ったりしてるのも、以前なら恐らく私は誰かに指示を出してスケジュールを管理して、とかそういう仕事になっていたと思うんです。自分で作るというのはなかったと思うんですよね。

    ─ 最後に、どんな人と一緒に働きたいですか?
    私は反面教師のようですが…否定から入らず、相手の気持ちや考えをまず受け止められる人がいいのでは、と思います。小さな違和感やアイディアを拾って、育てていける人。Azitはそういう人が活きる場所だと思いますし、そういう人が増えたら、もっと面白くなると思っています。

    インタビュアー:COO 山口 恭平、編集:坂井 華子

    採用情報

    AzitではAIスペシャリストのポジションを募集しています。詳細は、以下の募集ページをご覧ください。

    https://herp.careers/v1/azitinc/Xxe4VkvM-6vO

    また、Azitではpodcastも配信しております!ぜひ聞いてください!

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